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9月某日「SiM XR LiVE」のリハーサルを終えたMAH(Vo.)を、鹿野淳(MUSICA)氏が直撃した。
初めての取り組みとなる「SiM XR LiVE」について、今後の海外展開について、
これからのSiMを、MAHが余すところなく語ったインタビューを掲載いたします。

鹿野:「SiM XR LiVE」ロックバンドとしては世界にも類を見ない取り組みということで、そういう前人未踏は大好物ですよね。
MAH(Vo):こんなところに初到達のものがあったかと。多分見る人たちも、どんなものか分かっていないと思うし、僕らも最初はわけが分からなかったんですけど、話を聞いていくうちにめちゃくちゃすごいことができそう、という期待に変わっていったので、本番がめちゃくちゃ楽しみですね。
鹿野:やはり「The Rumbling」ミュージックビデオの映像、日本でも世界でもあっと言わせたと思うんですが、あれをやったことが「SiM XR LiVE」につながっているということですか?
MAH(Vo):もともとXR撮影用のスタジオができたと聞いて、それはぴあが作ったんですけど、そこで何かできないか、みたいな話があって、それと並行して「The Rumbling」の MVをどうしようってなったときに、やっぱり巨人と共演したいよなあ、みたいな話になって。
それをどう表現するのかって言った時に、巨大なクロマキーのグリーンバックスタジオが必要だってなって、そこで撮れるんじゃない?みたいな話になって、まずそこで「The Rumbling」 の演奏シーンを撮りました。そこから話がいろいろ流れて、XR LIVEを実際やってみようという話になりました。
鹿野:「The Rumbling」を収録した時に、これは未来が見えるな、つまりこれからの自分たちの表現方法として、とても興味深い、そして自分たちにフィットしているなっていう部分を、具体的に感じたのですか。
MAH(Vo):やっぱり僕らの出で立ちというか、キャラクターっぽいところが、CGのような世界観とマッチするっていうのは、もともと思っていたので。その辺をぴあ側も気に入ってくれて、こういうスタジオを使いませんか?という話をくれたと。すごい可能性が広がるというか、もっとやってみたかった思い切った演出や、そういう類のものが、全部可能になるスタジオですね。ただ人が演奏するのではなくて、その背景CGがあるだけでもなくて、その更に先の表現ができる場所だと思っています。
鹿野:やはりバンドとしては「KiLLiNG ME」のミュージックビデオで、SiMが世の中に広がって、ある意味ブランド化された。そうやって見せることも重視しながら、ここまで頑張ってきた自分たちとして、やはりネクストシングみたいなものを探しいたんですか?
MAH(Vo):常に新しいことをやりたいっていうのは、多分誰もが思っているはずなんですけど、僕らはチーム全体でいろんなことを探していて。コロナ禍になって、配信ライブをいろんな人がやっていて、僕らもやって、海外の配信もいろいろ見ましたけど、もっと見たことがない映像で、どうせだったらやりたいな、っていうのがあったので、「SiM XR LiVE」の話がタイミングよく合致した、という感じですね。
鹿野:現実的に進撃の巨人とコラボレートして、ものすごい威圧感を出せたじゃないですか。あれはとても気持ちがいいものですか?
MAH(Vo):進撃の巨人がいて、その前に実写の人が立ってる映像が似合う人が、そもそもあんまりいない。SiMのここまで培ってきた世界感だから許されるというか、何もやっていない人だったら、違和感がある映像になっていたと思います。それを狙って活動してきたわけじゃないけど、そこに親和性があってよかったなと思います。
鹿野:それでもあそこまでバズるとは思ってなかったじゃないかなと思うんですけど、実際どうなんですか。
MAH(Vo):全然思ってないですよ。作品の知名度からして、ある程度聞いてもらえるだろうな、とは思っていたんですけど、愛されるとは思っていなかったというか。僕らとしても、今までの「進撃の巨人」の曲に殴りこむつもりで曲を書きましたが、受け入れられるかどうかは分からなかった。予想以上にみんなが愛してくれたことは、すごい嬉しいです。
鹿野:レーベルを移籍して、新しいチャレンジがまずはヒットした、その上で海外から求められる新しい存在になって、実際にロサンゼルスにライブをやりに行ったら、やはり状況が今までとは違った、というふうに聞いているんですけど、その辺りははどうですか?
MAH(Vo):本当にそうです。初めてアメリカにライブで行ったのが2016年で、KNOTFEST JAPANに出演した経緯もあって、KNOTFEST USAに出演しました。その時は、だだっぴろい会場で100人も観客が集まらなくて「そりゃそうだよな・・・」って思って。何もアメリカに届くものを作っていないし、アメリカツアーをやったこともないし、こんなもんだよなと。結構、挫折して、元々夢だった海外をしばらく諦めかけていたんですけど、今回の「進撃の巨人」のおかげで、ロサンゼルスの単独公演が速攻完売して、会場をもうひとつ大きいところに変えて、そこもすぐに完売しました。アメリカンドリームじゃないですけど、めちゃくちゃ夢があるなと思います。
鹿野:「進撃の巨人」が一つのきっかけとなって、アメリカの方々もSiMをフラットに見ることができて、ライブ自体を楽しみにしてもらって、現地で迎え入れられた。SiMとしては最高の出会いになりましたね。
MAH(Vo):日本で口癖のように言っていて、全国どの都市にも3ヶ月に1回はライブをしに行くっていうをマジでやってたんですよ。常に日本中回ってるみたいな。そうじゃないと、やっぱ忘れられちゃう。それが海外となると、国も広いし、日本にファンもいる中、なかなかできないじゃないですか。そんな中で活動をすごくブーストしてくれたっていう、それはすごく感謝しています。
鹿野:2022年の活動を通して、SiMの明日が見えたんじゃないかなと思うんですけど、その上での「SiM XR LiVE」。ゲネプロ(リハーサル)を見せていただいたんですけど、「進撃の巨人」のミュージックビデオとは違うやり方、要するに、別々に撮るという合成ではなくて、もうすでにそこに映像ができあがっているという仕組み。僕は正直リハーサルを肉眼で見ている段階では、非常にアナログ的に見えたんですけれども、モニターを通じて見ると、いきなりすごい映像になっていて、何が起こってたんだ?みたいな感じだったんですけど。
MAH(Vo):これインタビューを読んでる人、見てる人、意味が分かってないですよね笑。
僕らも、やっててどうなるんだろう?っていう分からない部分があったので、カメラチェックを念入りに行いました。
鹿野:分かりやすく言うと、ライブにおいて、プロジェクターで映像をステージにあてながら、その中でライブをやって、サイケデリックであったり、幻想的な演出をするという手法がある。リハーサルで見えるのはそういうことなんですよね。4人が経つ場所にボヤーッとした映像があって、時にぶれてるんです。これ修正しないんだ、と思ってたんですけど、モニターを見ると、カチンと3D映像になっている。遊園地で、3D眼鏡をかけてるときとかけてない時の感覚に近いっていう感覚でした。
MAH(Vo):最先端の技術で、世界的には「Billie Eilish」や「Katy Perry」がやってたりするんですけど、ロックバンドとして本格的にやるのは、多分僕らが初めてだと思うので、面白いし、衝撃的な映像ですよね。
鹿野:これはクリエイターの方とコラボレートした感覚に近いのかなと思っているんですけど、内容はどういうふうに詰めていったんですか?
MAH(Vo):撮影・編集を取り仕切る人がもともとバンドマンで、ラウドミュージックが大好きな方でした。普段は「初音ミク」等の映像を作っている方なんですけど、本当はこういうラウドな音楽をやってみたかった、って言ってくれて。めちゃくちゃ熱くて、いろいろ話をする中で「SiMをかっこよく見せるには、こうなんじゃないでしょうか?」「それで!」みたいな感じで、どんどんまわっていったというか。とてもやりやすかったですね。
鹿野:でも、現場は大変そうだなあというか。ミュージックビデオの撮影も何度か見たことがあるけど、まず人数が違うし、モニターの数が違うなと思った。
あと、ゲネの時間も押したじゃないですか。MAHが何か言ってんのかな、嫌なことでもあったのかなと笑
でもそこはクリエイターチームが、機材と映像の微調整で押していたんだなと、見ていて分かった。それぐらい撮った後にエディットしていけばいい、ということではなくて、最初にどこまでちゃんと構築できるか、というセッティングがこのすばらしい映像には必要なんだなと。
MAH(Vo):それがリアルタイムでできるのが、今回の仕組みのすごいところですよね。
技術者にしか分からない、すごい緻密な設定があるんだと思います。
鹿野:あれだけ後ろの映像がダイナミックになると、自分たちのパフォーマンス、例えばスケール感だったり、スピード感だったり、いつもとは違うことを意識されたりするものですか?
MAH(Vo):そこは撮影クルーの意向にあわせて演奏する部分もあるし、逆に僕らから提案して、ここはどうしてもこうやって撮って欲しいから、カメラをこう動かしてくれないか、みたいな。お互いとにかくいいものを作るために、意見を出し合いながらやっています。
鹿野:リハの時も、そこまで多くのテイクを重ねている感じもなかったですよね。
MAH(Vo):事前にすごく計算され尽くされているものだから、信じて乗っかって演奏するだけですね。
鹿野:リハーサルを見ている感じ、4曲それぞれ映像の世界観とストーリー性が全然違って、とても面白いなと。極端に言うと、お城が四つあるような、そういう感覚を覚えたんですけど。
MAH(Vo):ずっと通して同じ場所でやっててもいいんですけど、こうやって全然違うシチュエーションでライブをするってことも可能になる技術だし、クリエイターの方々がSiMの曲を聞きこんでくれて、いいものを作れそうだという曲を選んでもらった。その辺のクリエイターの方々の理解度が高いからこそできている部分があります。
鹿野:逆に言うと、音楽を作って演じている側が、映像やクリエイターをどこまで信用して任せられるか。ある意味ロックって、自分たちのこだわりとインディペンデント精神、自分たちでなんでもやる、決めていく、っていうことが大事なんですが、相手にちゃんと身を委ねるっていうことも大事なことなのかなと感じました。
MAH(Vo):僕らは常にその姿勢というか、ミュージックビデオを撮るにしても、監督に全幅の信頼を寄せて、何でもやりますよっていうスタンス。その代わり「やばいものを作ってください」と。あれはやりたくない、これやりたくないで、完璧なものを求めるのは無茶ぶりになっちゃうし。最終目標はあくまでいいものを作る、っていうところで一致しているはずなので、クリエイターを信頼して、クリエイターがやりたいっていったことは一度トライしてみます。
鹿野:頑固なフレキシビリティだよね。
MAH(Vo):僕、実は頑固じゃないですよ笑。こだわるところはこだわるんすけど、意外と柔軟なんですよ。初めて会うクリエイターの人は、多分ライブのイメージがあるから、めっちゃびびっているんですけど、一緒に仕事をすると柔軟だと分かってもらえます。
鹿野:僕もいつもはらはらしながらSiMとは仕事してますよ。どの角度で来るのかが分からないから。キャッチボールをしてくれるのはすごく分かるんですけど、次がストレートなのか、シンカーなのかが分からないんですよね。でもどの球もおもしろいから、全部取りたいわけですよ。その準備を心の中でするわくわくとはらはらが、SiMと付き合う上で楽しいことだし、このバンドとの付き合い方なので、安定感じゃなく、そういうところをファンの皆さんにも楽しんでもらえればなと。
MAH(Vo):全然そんなつもりないんですけどね笑
鹿野:ちなみにリハーサルを見ながら思ったんですが、やはりライブバンドには生が重要であって、3D等の映像っていうのは、ライブと正反対のものだという解釈も一つあると思うんですよ。ただ、ライブバンドとしての肉体性をSiMが持っているっていうことが、逆にこういう凝った演出、XRの最先端の映像に対して、これだけダイナミズムをもたらすんだなあっていうのも、同時に感じました。本人としてはどう?
MAH(Vo):そこがこの先のエンタテインメントというのかな。ライブなのか、生感のない無機質な映像なのか、どちらかになっていたものが、融合するというか。
すごく新しい面白い試みだし、僕らができたってことは、他にもできるアーティストがいると思うので、いろんな人が挑戦して、いろんな脳みそが、いろんなアイディアを生み出して、もっともっといろんなパターンができていったら面白い。
コロナ禍でライブをしていても、モッシュ・ダイブがないので、体の弱い人や子供が会場の前方で見られるようになったじゃないですか。もちろんモッシュ・ダイブのあるライブに戻りたいっていうのは絶対あるんですけど、それと並行して、誰でも楽しめるものも提供していきたいなという思いがある。家で、テレビやパソコンで見れて、そこに生感があってっていうのが、この先の音楽シーン一つの選択肢になるんじゃないかと思いますね。
鹿野:生のライブが好きな人が、こういう映像というものと、現状はちょっと距離感がある。
でもその距離感って、実は先に決め付けちゃった距離感かもしれなくて、実際ライブハウスが好きな方も、漫画を読んで、アニメを見て、映像やバーチャル空間とも日常的に触れ合っている。
実際SiMがこうやってXR LIVEをやってしまうことによって、みんなの中でいらなかった境界線が取り払われたら、それは音楽とって、映像にとって、エンタテインメントにとって、すごくいいことが起こるんじゃないかな、という期待感があります。
MAH(Vo):事例が今少ないだけで、いろんなアーティストがやっていけば、このような取り組みも認知されていくと思うし、お客さんも触れる機会があれば意識も変わる。とにかくみんなやったらいいのにと思います笑。技術的には大変なんですけど。
鹿野:いろんなことが大変ですよね。クリエイティブな部分でクリエイターとハモっていかないと、すごく形だけにのものになっちゃうかもしれないし。あと、面白い時期って、やっぱりお金をどこまで突っ込めるかという課題もある。
MAH(Vo):ぶっちゃけ今は、誰も儲けようとしてやってないっていうか。新しいエンタテインメントを作ろうってところに今投資してる段階なので、みんな前のめりっていうか。だからこそ良いものができると思うし。とにかく今は、やりたいっていう人がたくさん出てくればいいな、っていう時期なんじゃないですかね。
鹿野:やはり今時代の転換期じゃないですか。それはもう世界中で起こっている。その中で、SiMはライブでもチャレンジをしますよね。あえて1席あけにして、そのかわりみんなに声を出して発散してもらう。あれもある意味、覚悟が決まらないとやれなかったと思うし、その一方で、こういう形でロックバンドが手を出さないところに自ら飛び込んでみる。とにかく、ゼロ地点から行ってみる、っていう意識を感じるんですけど、やはりそういう時期なんですか、ご自分とバンドにとって。
MAH(Vo):コロナ禍でいろんなことをみんな考えてると思うし、同じように僕も考えていて。新しいことに関しては、あとの奴らが続いてきやすいようにというか、先にかき分けて開拓していくぜ!みたいのが好きなんですよね。それで失敗というか、矢面に立たされることも正直ありますけど。声出しツアーも、賛否両論あるかなと思ってましたけど、思っていた以上に「よくやった」みたい声も多かったので。やっぱ1人言い出しっぺがいれば、自分から発信するのは怖い人も動きやすくなるのかなっていうことを改めて思っています。その言い出しっぺに毎回なっていこう、という感じですかね。
鹿野:今回の映像に関してもツアーに関してもそうだと思うんですけど、そういう役回りを子供のころからやっていた口ですか?生徒会長もやってたじゃないですか。
MAH(Vo):多分そういう人間性なんじゃないですかね。生徒会長やる前も、学級委員やってたし。「皆がやらないなら俺やるよ」みたいな。あと、分からないまま付いてくのが嫌なんですよ。ちゃんとどういうものかを知った上で、何ならプランを俺が練りたい、みたいな。
そういうのもあって、SiMがXR LIVEをやったことで「XR LIVEって何?」って思ってた人が、そういうことか、これなら俺らもできるかも、ってなればいいなと思ってます。
鹿野:今後の活動としては、10月からの全国ツアーがありますよね。その後どうしていく感じですか?
MAH(Vo):ロサンゼルスのライブも2本しかできなかったので、とりあえずアメリカツアーをしたいなっていうのがあります。もちろんアメリカだけではなく、南米・ヨーロッパ・アジアも含む世界ツアーをしながら、日本でもしっかり活動して、ということを来年は目標にしていて、多分そうなっていくと思います。「まさかこの年齢で」と思ってたんですけど、ここから世界へ旅立っていきます。
鹿野:今回の「The Rumbling」という楽曲が導いた未来の道だったっていうのはあると思うんですが、世界中のロックバンドが必ずしも追い風を受けて、みんなが裾野を広げられてるわけじゃない、むしろその逆だったりする中で、自分たちがこういう切符を得たということ。何よりも、自分たちがポジティブに、世界に今までと違うテンションで挑戦しにいこうと思えている2020年代の今を勝ち取ったのは、どういう気分ですか?
MAH(Vo): YouTubeのコメントも、一気に英語だったり、多国籍になって。いろいろ見てたんですけど、面白かったのが「メタルの感じが、高校生の頃に聞いたような感じで懐かしい」っていうのが書いてあって。あとは、「普段こういう音楽は聞かないけど、この曲がすごく好きだ」って人がすごく多くて。このご時世、やっぱりヒップホップがすごく強いし、ロックバンドがどんどん減ってきているけど、何かいいものはいいで、グッドメロディーにはちゃんと響いて聞いてくれる人がいるわけだから。「The Rumbling」を演奏しているSiMが、海外現地にロックライブをやりに来るってなったときに、普段全然そんなもの聞かないけど、行ってみたらそこからロックを好きになるかもしれないし、その辺りの動きに何か一役買えそうだなという感覚があります。
今回のEP「BEWARE」に入ってる楽曲も、2000年代初頭のニューメタルミクスチャーみたいな、ロックリバイバルできそうな曲ばっかり入ってるので、ロックに帰ってくる人も増えるんじゃないかなと思ってるんですけど。まさに「今がチャンスだ。いったれいったれ!」みたいな感じですかね。
鹿野:かつて、ヨーロッパツアーを行う日本のバンドに帯同したことがありました。今日はフランクフルト、明日はストックホルム、みたいなツアーをすると、基本は朝にライブハウスに着くんですよね。そうすると、そこに3日前から並んでいるファンが何人もいる。そんなに並ばなくても、あなたの町にもいろんなバンドがいるのにどうして?と聞いてみると、「日本のロックバンドはパフォーマンス性がすごく優れていて、天使と悪魔を両方とも演じられる人が多いんです」と。
年齢の高いヨーロッパやアメリカのバンドと比べると、本当に自分たちが好きになれるバンドが日本にいっぱいいて、待ち遠しくて徹夜していた、という話でした。SiMってまさにそういうバンドじゃないかと思うし、世界を誰よりもまわっていくことや、XRの領域に取り組むことが武器になっていくと思うので、SiMの今後にめちゃくちゃ期待をしています。
MAH(Vo):例えば今は現実的じゃないかもしれないけど、例えば週1回、XR LIVEをやっていたとしたら、お客さんは毎週ライブが見られるじゃないですか。
鹿野:ある意味、ライブのブロードウェイ化だよね。
MAH(Vo):それこそ、海外の名所を背景にしたライブだってできちゃうわけだし、世界中どこにいても見られるっていうことも、とても画期的なこと。現地でライブするのが、もちろん一番楽しいですけど、体は1つしかないということを考えると、XR LIVEはかなりいい選択肢になるんじゃないかなと思いますね。
鹿野:まずは今回そのはじめの一歩を踏んでみると。見てくれる人も、同じようにはじめの一歩だと。
MAH(Vo):今回僕らがやるのも、ものすごくたくさんある表現の中の一つでしかないんです。
多分XR LIVEでできることはもっとたくさんあるので、これですべてを見たと思わないで、他のアーティストがやるんだったら、それも見て欲しいし。すごいものがどんどん生まれてくるんじゃないかと思います。
鹿野:それではMAHさん、最後に「SiM XR LiVE」を楽しむための一言をお願いします。
MAH(Vo):エンターテイメントの新しい扉が開く瞬間だと思います。前人未踏、前代未聞、どれが正しいか分からないけど、本当に見たことない映像だと思うんで、ぜひ先入観をとっぱらって、楽しんでください。9月30日「SiM XR LiVE」、お楽しみに!
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